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Japanese Living Bible Old Testament 2 Chronicles
イスラエル年代記 下(歴代誌Ⅱ)
本書は、ユダの歴史と繁栄したソロモンの統治、および神殿の栄光に、特別の強調点を置
いています。 この強調は、本書全体が祭司の視点から書かれているためです。 また、
ユダの王たちとその時代の宗教事情がどうなっていたかが描かれています。 ヒゼキヤ王
は、祈りによって統治期間が延長されたことで、特記されています。 エルサレムの滅亡
やバビロン捕囚にも言及し、ペルシヤ王が人々の帰国を許可する布告を出したところで終
わっています。
1 神様が、ダビデ王の子ソロモンを強力な専制君主にされたので、彼は押しも押されも
しないイスラエルの支配者となりました。 23ソロモン王はギブオンの丘に、イスラエ
ルの政界・宗教界の指導者だけでなく、軍の将校や裁判官を召集しました。 その丘の上
には、神様のしもべモーセが荒野を旅している時に作った、神の天幕があったのです。 4
エルサレムには、ダビデ王が契約の箱をキルヤテ・エアリムから移した時に建てた、新し
い天幕がありました。 56フルの子ウリの子ベツァルエルが作った青銅の祭壇が、この
古い天幕の前に置かれていました。 王をはじめ一同は、その祭壇の前に集まりました。
王は祭壇に、千頭の完全に焼き尽くすいけにえをささげました。
7 その夜、神様は夢の中でソロモン王に現われ、「何でも欲しいものを求めるがよい。
どんな願いでもかなえてやろう」とお語りになりました。
8 「神様。 神様は父ダビデに多くの恵みを施し、数々のいつくしみを示してください
ました。 そして今、私に王国を授けてくださいました。 9これ以上、求めるものはご
ざいません。 神様が父ダビデへの約束を果たし、この私を、海辺の砂のように多い国民
の王としてくださったのですから。 10どうか、この国民を治めるのに必要な知恵と知
識をお授けください。 神様のものである、この偉大な国民を自分の力で治めることので
きる者が、どこにおりましょう。」
11 「何よりも国民の力になりたいと言うのだな。 よくわかった。おまえは自分のた
めに財産や名誉、敵に復讐すること、さらに長寿をも求めず、わたしの国民を正しく導く
ための知恵と知識を求めた。12願いどおり、確かにその知恵と知識を与えよう。 また、
おまえの前にいたどの王も手にしたことのない財産と名誉をも、与えよう。全世界で、お
まえのように偉大な王は、二度と現われないだろう。」
13 これを聞いたソロモン王は天幕を離れて丘を下り、エルサレムに帰ってイスラエル
を治めました。 14王は戦車千四百台の大機甲部隊をつくり、戦車を配備した町々を守
る騎兵一万二千人を集めました。 もちろん、騎兵の一部は、エルサレムの王の身辺に配
置されました。15ソロモン王の時代には、エルサレムで金や銀が路上の石のようにふん
だんに使われ、高価な杉材がありふれた桑の木のように大量に用いられました。 16王
は馬を買い入れる商人をエジプトへやり、卸値で買い求めさせました。 17当時、エジ
プトの戦車は一台十二万円、馬は一頭三万円でした。 相場どおりの値段で買い上げ、輪
入した戦車や馬の多くは、ヘテ人とシリヤの王に売り渡しました。
1 ソロモン王は、今こそ神殿と宮殿を建てる時だと考えました。 2この工事には、労
働者七万人、山で石を切り出す者八万人、監督三千六百人という大人数が必要でした。 3
王はツロの王フラムに使者を立て、ダビデが宮殿を建てた時のように、杉材を船積みで送
ってくれるようにと頼みました。
4 王はこう伝言しました。 「私は神様の神殿を建てるつもりです。そこで、御前にか
おり高い香をたき、特別な供えのパンを並べ、毎日朝と夕の二回、また、安息日や新月の
祝い、そのほかの例祭のたびに、完全に焼き尽くすいけにえをささげるのです。 神様は
イスラエルに、これらの特別な祭日を祝うことを望んでおられるからです。 5私たちの
神様は、ほかのすべての神々にまさる偉大な神ですから、神殿は壮大なものにしなければ
なりません。 6ところで、いったい、だれが、この神様にふさわしい家を建てることが
できるでしょう。 天でさえ、神様をお入れするのにふさわしくありません。 神様のた
めに神殿を建てることを許されている私は、いったい何者でしょう。 それはさておき、
とにかくそこは、神様を礼拝する場所となるのです。
7 そこで、私のもとに金、銀、青銅、鉄などの細工に熟練した技術者を送っていただけ
ないでしょうか。 また、紫、紅、青の布をおる織物師や、父ダビデが選んだユダとエル
サレムの職人といっしょに働く、熟練した彫り物師もお願いしたいのです。 8それから、
レバノンの森に生えている杉、もみ、びゃくだんの木材を送ってください。お国の人々は、
木を切ることでは天下一品です。 もっとも、こちらからも応援を出しますから、手伝わ
せてください。 9計画中の神殿は途方もなく大きく、壮麗なものですから、大量の木材
がいるのです。 10働いてくれる人々のために、私は小麦粉七百二十万リットル、大麦
七百二十万リットル、ぶどう酒七十二万リットル、オリーブ油七十二万リットルを支払い
ます。」
11 フラム王はこう答えました。 「神様はご自分の国民を愛しておられるからこそ、
あなたを王となさったのです。 12天と地を造り、ダビデ王に知恵と悟りに満ちた賢い
子を授けて、神殿と宮殿を建てさせてくださるイスラエルの神様が、ほめたたえられます
ように!
13 さて、ご要望の件ですが、この人の右に出る者はないという熟練工、フラム・アビ
を差し向けましょう。 最高に頭のきれる人物で、14母親はイスラエルのダン出身のユ
ダヤ婦人、父親はツロの人です。金、銀、青銅、鉄、石の細工に腕をふるうことはもちろ
ん、木工、織物の技術にもひいでています。 さらに、紫と青のリンネル、真紅の布を染
める技術者であり、加えて、熟練した彫り物師、すぐれた発明家でもあります。 彼は、
お国の職人や、私がお仕えした、父君ダビデ王が任命した人々といっしょに働くでしょう。
15どうか、お約束の小麦、大麦、オリーブ油、ぶどう酒を送ってください。 16こち
らでは、お入り用なだけレバノンの山から木材を切り出し、いかだに組んで、海路ヨッパ
まで運びましょう。 そこからは、そちらで陸路エルサレムまで運搬してください。」
17 ソロモン王は父ダビデと同じように、この国にいる外国人全員の人口調査を行ない、
十五万三千六百人いることがわかりました。 18そのうち七万人は一般労働者、八万人
は山で石を切り出す者、三千六百人は現場監督にしました。
1 ついに、神殿の建設が始まりました。 敷地はエルサレムのモリヤ山上で、ここは、
かつて神様がソロモン王の父ダビデに姿を現わした、エブス人オルナンの打ち場があった
所です。 ダビデはかねて、そこを神殿の建設地に予定しておいたのです。 2工事が始
まったのは、ソロモン王の即位後四年目の四月十六日でした。
3 まず神殿の土台は、長さ三十メートル、幅十メートルです。 4屋根つきの玄関は、
神殿の幅と同じ十メートルの長さで、内側の壁と天井には純金を張りつめました。 屋根
の高さは六十メートルです。
5 神殿の主要部は、糸杉でおおい、純金を張りつめ、なつめやしの木と鎖が彫刻してあ
りました。 6壁の内側は、一段と美しさを増すために、宝石で飾られました。 なお、
ここで用いた金は、パルワイム産の最上のものです。 7神殿内は、壁も、梁も、とびら
も、敷居も金が張りつめられ、壁にはケルビム(天使を象徴する像)が彫ってありました。
8 神殿の奥に、十メートル四方の至聖所がありました。 ここも、時価五十億円相当の
金を張りつめました。 9七百二十五グラムの金の釘を使い、屋上の間も金で張りつめま
した。
10 いちばん奥の至聖所に、王はケルビムの像二つをすえ、それに金をかぶせました。
11‐13この像は床の上に立ち、顔を部屋の外に向け、翼を部屋いっぱいに、一方の壁
からもう一方の壁まで広げていました。 14王はまた、至聖所の入口に、ケルビムの縫
い取り模様のある青と紅のリンネル製の幕をかけました。
15 神殿の前には、二本の柱を立てました。 それぞれ高さは十七メートル半で、さら
にその上に、高さ二メートル半の柱頭がありました。 16そのいただきに、百個のざく
ろがついた鎖を取りつけました。 17それから、神殿正面の右と左に立て、右側のをヤ
キン、左側のをボアズと名づけました。
1 王はさらに、長さも幅も十メートル、高さ五メートルの青銅の祭壇を作りました。 2
それから、直径が五メートルもある大洗盤も作りました。 その縁は床から二メートル半
の高さにあり、縁の周囲は十五メートルでした。 3この洗盤は、二段に並んだ金属製の
牛の背に載っていました。 洗盤と牛は、セットなのです。 4牛は全部で十二頭で、互
いにしっぽを合わせるようにして立っていました。 三頭ずつ、それぞれ顔を北、西、南、
東に向けていました。 5洗盤の厚さは八センチあり、容量は百八キロリットルで、縁は
杯のようにゆりの花の形をしていました。
6 次に、いけにえを洗う洗盤も十個作り、五個を右側に、五個を左側に置きました。 祭
司たちが体をきよめる時は、大洗盤を用いました。
7 それから、神様の指示どおり、金の燭台十個を念入りに鋳造し、五個を神殿内の右側
に、五個を左側に置きました。 8机を十個作り、それも五個を神殿内の右側に、五個は
左側に置きました。 また、金の鉢を百個鋳造しました。 9それから、祭司たち用の庭
と大庭を造り、それぞれの入口のとびらに青銅を張りました。 10大洗盤は神殿の外の
南東のすみに置きました。 11フラムは、いけにえをささげる時に用いる鉢、十能、灰
つぼを作りました。
こうして、ついにフラムは、ソロモン王から命じられた仕事を完成させたのです。
12‐16二本の柱
二本の柱の上にある二つの柱頭
柱頭に取りつけられた二組の鎖
二組の柱頭の鎖から垂れ下がる四百個のざくろ
洗盤の台と、洗盤の本体
大洗盤と、それを載せる十二頭の牛
鉢、十能、肉刺し
熟練した職人フラムは、ソロモン王のために、右にあげたすべてのものを、みがき上げた
青銅で作りました。 1718スコテとツェレダとの間にある、ヨルダン渓谷の粘土層の
地で、これらのものを鋳造したのです。 用いられた青銅はあまりに大量で、重さを量り
きれないほどでした。
19 ところで、神殿内のものは金だけを使いました。 祭壇、供えのパンを載せる机な
どの器具類はぜんぶ金で作るよう、王が指示したからです。 20‐22燭台、ともしび
皿、花模様の飾り、火ばし、芯切りばさみ、鉢、さじ、火皿なども、みな純金で作りまし
た。 神殿の入口ととびら、至聖所に通じるとびらも、みな金で作りました。
1 こうして、神殿がついに完成しました。 そこでソロモン王は、父ダビデが神様にさ
さげたものを、神殿の宝物倉に納めました。
2 王は、イスラエルの部族と氏族の長を全員エルサレムに召集し、契約の箱を、シオン
と呼ばれるダビデの町の神の天幕から、新しい神殿に移しました。 3この儀式は、恒例
の十月の仮庵の祭りの日に行なわれました。 45イスラエルの指導者たちが見守る中で、
レビ人が箱をかつぎ上げ、そのほかの聖い器具とともに、運び出したのです。6王をはじ
め人々は、箱の前で羊や牛をいけにえにささげましたが、その数はあまりに多くて、数え
ることができませんでした。
78それから、祭司たちは箱を神殿の奥の至聖所に運び入れ、ケルビム(天使を象徴する
像)の翼の下に置きました。 翼は、箱とかつぎ棒をおおうような形で広がっていました。
9そのかつぎ棒は長かったので、先端が前の部屋から見えましたが、外からは見えません
でした。
契約の箱は、この書が書かれた時には、なおそこにありました。10箱の中には、二枚の
石板のほかは何もありませんでした。 その石板は、神様が、エジプトから出て来たイス
ラエル国民と契約を結ばれた時、モーセがホレブ山(シナイ山)で箱に納めたものです。
1112祭司たちはきよめの儀式をすませ、ふだん割り当てられた仕事と関係なく、全員
が儀式に参加しました。 レビ人たちは、祭司たちが至聖所から出て来た時、すばらしい
声で神様を賛美しました。 歌い手はアサフ、ヘマン、エドトンはじめ、その息子兄弟た
ちで、全員が純白の美しいリンネルをまとい、祭壇の東側に立っていました。 合唱隊に、
ラッパを吹く百二十人の祭司のほか、シンバルや琴や竪琴の演奏者が加わりました。 1
314この合唱団は、一つとなって神様を賛美し、感謝をささげました。 歌声の合間に、
同じく神様を賛美し、感謝をささげるラッパが吹かれ、シンバルその他の楽器がかなでら
れました。 この時の歌のテーマは、「神様はこの上なく良いお方だ! 神様のいつくしみ
は永遠に絶えることがない!」というものでした。
すると、神様の栄光がまぶしく光る雲のように現われ、神殿をすっぽり包んだので、祭司
たちは、その場に立って務めを果たすことができなくなりました。
12その時、ソロモン王は祈りました。
「神様は、暗やみの中に住む、と仰せでした。
そこで、私は神様のために神殿を建てました。
いつまでもここにお住みいただくためです。」
3 それから王が振り向くと、民は起立して王の祝福を受けました。
4 王は言いました。 「イスラエルの神様が、ほめたたえられるように。 神様は、ま
ず父ダビデに親しく語りかけ、今、約束を果たしてくださった。 神様は父にお告げにな
ったのだ。 56『わたしの国民をエジプトから導き出して以来、わたしは、わたしを礼
拝するための神殿を建てる場所として、イスラエルのどの町も選ばなかった。 また、イ
スラエル国民の王も選ばなかった。 ところが今、わたしはエルサレムに白羽の矢を立て、
ダビデを王として選んだ』と。
7 父は、神殿を建てることをひたすら願っていた。 8ところが神様は、『その志は、た
いへんけっこうだが、 9おまえは神殿を建てる適任者ではない。 その仕事には、おま
えの息子があたるべきだ』と仰せになった。 10今や、神様は約束を果たしてくださっ
た。 私は父に代わって王となり、神様のためにこの神殿を建て、 11神の箱を置いた。
この箱には、神様とその国民イスラエルとの間に結ばれた契約が、納められている。」
1213そう語った時、王は祭壇の前の、外庭の中央にすえられた、二メートル半四方で、
高さが一メートル半の、青銅製の台の上に立っていました。 王は語り終えると、人々が
見守る中で、ひざまずき、両手を天に差し伸べ、こう祈りました。
14 「ああ、イスラエルの神様。 天と地のどこにも、あなた様のような神はおられま
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